丸山和訓 × Craniosacral Therapy

クレニオ・セイクラル・セラピーを専門にするセラピスト

02 / “コアシステム”が担う2つの役割

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“コアシステム”が担う2つの役割

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丸山和訓:UI認定クレニオ・セイクラル・セラピストⅠⅡ

衝撃から守り、フレッシュさを保つシステム

クレニオは、人間の“コア”を整えると説明しました。おさらいですけど、“コア”とは脳と脊髄からなる中枢神経のことです。

—はい。ここまではわかります。 

コアはとてもとても大事なので、剥き出しになっておらず、とあるシステムによって守られています。

コアは、「硬膜(こうまく)」というオタマジャクシの形をしたフィルムに覆われているんです。そして、そのフィルムの中には「脳脊髄液(のうせきずいえき)」という液体が流れている。それがあることで、外からの衝撃をやわらげています。

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—コウマクとノウセキズイエキ。専門用語が出てきましたね(笑)

別にみなさんはセラピストになるわけじゃないので、なんとなくイメージだけ掴んでもらえれば十分です。

でもまぁ、ちょっとだけお勉強しましょうか。硬膜と脳脊髄液、これだけは今日覚えてもらえるとうれしいです。いますごく研究が深まっているので、今後は健康関連のニュースでも取り上げることが増えると思いますよ。

さてさて、衝撃から守る仕組みは、「パックに入っている豆腐」を想像してもらえればと思います。豆腐のパックって中身が簡単に崩れないようになっていますよね。それに置き換えて言えば、豆腐が「コア」、水が「脳脊髄液」、容れ物が「硬膜」ってことです。

—あぁ、なるほど。その外側に骨があれば、さらに鉄壁ですね。

豆腐のパックをさらに頑丈な箱に入れて守っている感じですね。

そうやって衝撃から守りながら、そこに流れる脳脊髄液は別の役割も兼任しています。コアのまわりを循環し、栄養をあたえて老廃物を取りのぞいている。つまり、常にフレッシュな状態に保っているんです。

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—血液とかリンパと同じような感じですね。

まさにそうなんです。血液とリンパ液と同じく、脳脊髄液は、僕らのカラダを流れる“もうひとつの循環”なんです。血液とリンパ液は有名ですが、脳脊髄液だけまだ有名になりきれていない。ちゃんと目に見える液体なんですけどねぇ。

血液もリンパも滞ると不健康になりますよね。これと同じく、脳脊髄液も滞ると不健康になってしまう。それは、あとで順を追って説明しますね。

まずは、コアを取り巻く環境を知ってもらえればと思います。硬膜と脳脊髄液によって、コアを衝撃から守って、フレッシュな状態を保っている。僕はこれを“コアシステム”と呼んでいます。

—初耳でした。初耳すぎて、本当に存在するのかなぁ、なんてちょっと怪しんでいます(笑)

いやいや、“コアシステム”は僕の考えた造語ですけど、ちゃんとした名前もついているんですよ。これまた全然覚えなくていいんですが、「グリンパティック系」って言います。

「グリンパティック系」は、最近の研究で、認知症の原因になる「アミロイドベータ」という物質を取りのぞくことがわかっています。この「グリンパティック系」を整えるボディケアが、クレニオ・セイクラル・セラピーなんです。

—全体像がわかってきました。あのぉ、そろそろ「どんなトラブルに良いのか?」を聞かせていただきたいんですが。

前置きが長くなりましたね。それでは、さっき怪しんでおられた「自然治癒力」について解き明かしていきましょう。まずは、なぜ「原因不明のトラブルの対応策になるのか?」をお話したいと思います。

03 - 人間は“パーツ”ではなく“サイクル”でできている